ドキュメント一覧
設定リファレンス
日常的な設定のほとんどはコンソールの 設定 で変更し、データベースに保存されます。このページでは、起動時に読み込まれる設定、つまり設定ファイル config.yaml と環境変数について説明します。これらを変更したときは、Rerinku View を再起動すると反映されます。
設定ファイルと優先順位
- 初回起動時、Rerinku View は**作業ディレクトリ(カレントディレクトリ)**に
config.yaml(パーミッション 0600)を生成します。プログラムファイルのあるディレクトリではなく、起動したときのディレクトリである点に注意してください。 - 環境変数
RERINKU_CONFIGで別のパスを指定できます。その場合、ファイルはあらかじめ存在している必要があります。 - 優先順位:環境変数 > 設定ファイル > プログラム内蔵の既定値。値が空の環境変数は、設定されていないものとみなされます。
- 設定ファイルに未知のキーがあると、Rerinku View は起動を拒否します。綴りを間違えた設定が黙って無視されるのを防ぐためです。
- 設定ファイル内の相対パスは、作業ディレクトリを基準に解決されます。
初回に生成される設定ファイル:
http:
addr: "0.0.0.0:8080"
# データベース、鍵、録画はすべてこのディレクトリに保存されます。
data_dir: "./data"
gb28181:
enabled: true
addr: ":5060"
server_id: "34020000002000000001"
realm: "3402000000"
password: "change-me" # デバイスを接続する前に変更してください
media: "auto"
rerinku_device:
enabled: true
broker_addr: "0.0.0.0:1883"
生成された設定ファイルは、LAN に対して 3 つのポートを開きます:コンソールの 8080、デバイス接続用 MQTT の 1883、GB28181 SIP の 5060 です。GB28181 は既定で有効になっており、パスワードは
change-meです。GB28181 を使わない場合はgb28181.enabledをfalseにし、使う場合はまずパスワードを変更してください。
コンソールで変更した録画容量や保持日数などの設定はデータベースに保存され、データベースの値が優先されます。設定ファイルの値は初期値としてだけ使われます。設定 → GB28181 ページでの変更は、config.yaml の gb28181 セクションに書き戻されます。GB28181_* 環境変数も設定している場合は、再起動後に環境変数がページでの変更を上書きします。
待ち受けとアクセス制御
| 環境変数 | 設定ファイル | 既定値 | 説明 |
|---|---|---|---|
HTTP_ADDR |
http.addr |
0.0.0.0:8080(生成された設定ファイル) |
コンソール、API、ライブ映像のシグナリング、再生、デバイスの登録とストリーム送信が、このひとつのポートを共用します。プログラム内蔵の既定値は 127.0.0.1:8080 です |
REQUIRE_API_AUTH |
— | 待ち受けアドレスから導出 | ローカルのループバックだけで待ち受けているときはトークンを必要とせず、それ以外のアドレスで待ち受けているときは必要とします。1 または 0 を設定すると強制できます |
ALLOWED_ORIGINS |
server.allowed_origins |
空 | 列挙したサイトのオリジンは同一オリジンとして扱われます。アクセスパスワードが設定されていなければ、これらのサイトの Web ページはトークンなしで API を呼び出せます。信頼できるアドレスだけを指定してください |
TRUST_PROXY_HEADERS |
server.trust_proxy_headers |
false |
リバースプロキシの背後で動かすときは true にします。X-Forwarded-* などのリクエストヘッダーを信用して、実際のクライアントアドレスと HTTPS を判別します |
SHUTDOWN_TIMEOUT |
server.shutdown_timeout |
10s |
停止時にリクエストの終了を待つ最長時間 |
RESET_ACCESS_PASSWORD |
— | 空 | 1 にして一度起動すると、アクセスパスワードとすべてのブラウザーのログインが消去されます。その後は必ず外してください |
DEMO_MODE |
demo_mode |
false |
デモモード:訪問者は閲覧だけでき、変更はできません。パスワード、内部ネットワークのアドレス、訪問者の IP は一切表示されません |
アクセスパスワード自体は、コンソールの 設定 → セッション で設定します。リモートアクセスを参照してください。
データと録画
| 環境変数 | 設定ファイル | 既定値 | 説明 |
|---|---|---|---|
| — | data_dir |
./data |
データディレクトリ。データベースは <data_dir>/rerinkuview.db、録画は <data_dir>/recordings |
DATABASE_PATH |
— | ./data/rerinkuview.db |
環境変数だけで設定する場合のデータベースのパス(設定ファイルを使う場合とファイル名が異なる点に注意) |
RECORDINGS_PATH |
— | ./data/recordings |
環境変数だけで設定する場合の録画ディレクトリ |
SECRET_KEY_PATH |
— | データベースと同じディレクトリの secret.key |
暗号化キー。バックアップを参照 |
RECORDINGS_MAX_BYTES |
recordings.max_bytes |
100 GiB | 録画の合計の上限。0 は無制限 |
RECORDINGS_MIN_FREE_BYTES |
recordings.min_free_bytes |
2 GiB | ディスクに最低限残しておく空き容量。0 は制限なし |
RECORDINGS_RETENTION_DAYS |
recordings.retention_days |
0(日数では削除しない) |
録画を保持する最長日数。0〜3650 |
RECORDINGS_FILE_DURATION |
recordings.file_duration |
10m |
録画ファイル 1 つあたりの長さ。1 分〜4 時間 |
AUDIT_RETENTION |
audit.retention |
2160h(90 日) |
監査ログの保持期間。0 は削除しない |
MODELS_PATH |
— | データベースと同じディレクトリの models/ |
AI 認識のモデル |
FACES_PATH |
— | データベースと同じディレクトリの faces/ |
顔ライブラリの写真 |
RERINKU_BIN_DIR |
bin_dir |
~/.rerinku/bin |
内蔵の FFmpeg や認識コンポーネントなどが、起動時にここへ展開されます |
LOG_LEVEL |
log.level |
info |
コンソールログの量。info は起動時のアクセス先・停止・警告・エラーなど要点のみ。トラブル調査時は debug で詳細をすべて出力します。warn・error も指定できます |
録画容量と削除のルールは録画と再生を参照してください。
ライブ映像(WebRTC)
| 環境変数 | 設定ファイル | 既定値 | 説明 |
|---|---|---|---|
STREAM_STUN_SERVERS |
stream.stun_servers |
空 | STUN サーバー。内蔵の既定値はありません。クイック接続をオンにすると Rerinku Cloud から配布される TURN を使うようになり、この項目は効かなくなります |
STREAM_ICE_LISTEN |
— | 空 | 既定では、接続ごとにランダムな UDP ポートを 1 つ使います。:8189 のように設定すると、すべての接続がこの 1 つの UDP ポートを共用するので、ファイアウォールを設定しやすくなります |
STREAM_ICE_CANDIDATES |
— | 空 | 外部に通知する IP。クラウドサーバーや 1 対 1 NAT の環境向けです |
STREAM_ICE_INTERFACES、STREAM_ICE_IPS |
— | 空 | これらのネットワークインターフェースや IP だけを使います。既定で docker、veth、tailscale などの仮想インターフェースは除外されています |
STREAM_ICE_NETWORKS |
— | udp4,tcp4 |
既定では IPv4 だけを使います |
デバイス接続
Rerinku View SDK を使うデバイスと、スマートフォンアプリの Rerinku Cam は、HTTP で登録し、内蔵の MQTT サービスでコマンドを受け取ります。
| 環境変数 | 設定ファイル | 既定値 | 説明 |
|---|---|---|---|
DEVICE_GATEWAY_ENABLED |
rerinku_device.enabled |
true |
オフにすると、接続できるのは ONVIF、RTSP、GB28181、USB カメラだけになります |
DEVICE_BROKER_ADDR |
rerinku_device.broker_addr |
0.0.0.0:1883(生成された設定ファイル) |
内蔵 MQTT サービスの待ち受けアドレス。デバイスはログインにデバイストークンが必要で、自分のトピックしか使えません |
DEVICE_PUBLIC_URL |
rerinku_device.public_url |
HTTP_ADDR から導出 |
デバイスに配布する Rerinku View のアドレス。デバイスからアクセスできる LAN の IP かドメイン名である必要があります |
DEVICE_MQTT_BROKER |
rerinku_device.public_mqtt_broker |
tcp://<このマシンの IP>:<ポート> |
デバイスに配布する MQTT のアドレス |
DEVICE_KEY |
rerinku_device.key |
空(どのデバイスでも登録可能) | 設定すると、デバイスは登録時に secret = base64(HMAC-SHA256(DEVICE_KEY, sn)) を付ける必要があります |
自動で導出されるアドレスには、このマシンの送信元(アウトバウンド)IP が使われます。マシンに複数のネットワークインターフェースがある場合や、IP が変わった場合は、public_url と public_mqtt_broker を明示的に設定してください。
GB28181
| 環境変数 | 設定ファイル | 既定値 | 説明 |
|---|---|---|---|
GB28181_ENABLED |
gb28181.enabled |
true(生成された設定ファイル) |
GB28181 の SIP サービスを有効にするかどうか。プログラム内蔵の既定値はオフです |
GB28181_ADDR |
gb28181.addr |
:5060 |
SIP の待ち受けアドレス。UDP と TCP の両方で待ち受けます |
GB28181_SERVER_ID |
gb28181.server_id |
34020000002000000001 |
プラットフォームの SIP サーバー ID。デバイス側にはこれを入力します |
GB28181_REALM |
gb28181.realm |
サーバー ID の先頭 10 桁 | SIP ドメイン(レルム) |
GB28181_PASSWORD |
gb28181.password |
change-me(生成された設定ファイル) |
デバイス登録のパスワード。空にすると認証しません |
GB28181_MEDIA |
gb28181.media |
auto |
メディアの転送方式:auto、udp、tcp のいずれか |
クイック接続と Rerinku Cloud
| 環境変数 | 設定ファイル | 既定値 | 説明 |
|---|---|---|---|
CLOUD_API_URL |
cloud.api_url |
https://rerinku.com |
Rerinku Cloud のアドレス |
CLOUD_REPORT |
cloud.report |
true |
10 分ごとにインストール情報(インスタンス ID、バージョン、OS、ハードウェアの概要。デバイスと録画は含みません)を Rerinku Cloud に送信します。false でオフ |
クイック接続の認証情報は、コンソールでオンにしたときに取得され、データベースに保存されます。リモートアクセスを参照してください。
ビデオデコードとデバッグ
| 環境変数 | 設定ファイル | 既定値 | 説明 |
|---|---|---|---|
VIDEO_HW_DECODE |
video.hw_decode |
true |
false にすると、ソフトウェアデコードだけを使うように強制します。AI 認識を参照 |
APP_ENV |
app_env |
development |
development のときは、127.0.0.1:6060 でデバッグインターフェース(pprof)が有効になります。本番運用では production にすることをおすすめします |
DEBUG_ADDR |
debug.addr |
127.0.0.1:6060 |
デバッグインターフェースのアドレス。ローカルのループバックアドレスしか指定できません |
ポート
| ポート | 用途 | 開放が必要か |
|---|---|---|
| 8080/TCP | コンソール、API、ライブ映像のシグナリング、再生、デバイスの登録とストリーム送信 | 必要 |
| 1883/TCP | 内蔵 MQTT サービス(デバイス接続) | Rerinku View SDK を使うデバイスや Rerinku Cam があるとき |
| 5060/UDP、TCP | GB28181 SIP | GB28181 を使うとき |
| GB28181 メディア | 1 ストリームごとにランダムなポートを 1 つ | GB28181 を使うとき |
| WebRTC/UDP | 既定ではシステムのランダムなポートを使用 | STREAM_ICE_LISTEN=:8189 を設定し、この 1 つだけを開放することをおすすめします |
| 127.0.0.1:6060 | デバッグインターフェース。このマシンからのみ | 不要 |
ONVIF の自動検出は LAN のマルチキャスト(3702 番ポート)を使います。ホストのファイアウォールが検出の応答パケットをブロックすることがあります。カメラの接続を参照してください。